市長随想~健康で長生きするために(平成23年8月5日号)
いまや日本は、世界に誇る長寿国になりました。平均寿命は、女性が86歳で世界一、男性は79歳です。これ自体大変に喜ばしいことですが、一方で健康寿命は、女性が78歳、男性が73歳です。
健康寿命とは、日常的に介護などを必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことを言います。つまり、健康で長生きするためには、この健康寿命をできるだけ延ばし、平均寿命との差を縮めることが大切なのです。
柏崎市民が亡くなる三つの大きな要因は、1位がん、2位心臓病、3位脳卒中などの脳血管疾患です。いずれも国や県の平均と比較しても高い死亡率になっています。介護が必要となった要因を見ると、脳血管疾患、心臓、糖尿病などの病気が全体の4割ほどを占めています。
また、当市の国民健康保険医療費は、県内20市の中でも3位と高く、その原因分析によれば、予防できる病気で医療費が増加している現状が見えます。その多くは、生活習慣を原因とする脳卒中や慢性腎臓病の悪化による人工透析が増えていることによるもので、医療費総額の約3割を占めていることが分かりました。人工透析を必要とする人を減らし、脳卒中や心臓病などで福祉や介護が必要になる時期を一年でも遅らせることは、市民一人ひとりの健康寿命を延ばすことにつながります。
動脈硬化や腎臓病は、本当に悪くなるまで自分では気づかないといわれます。市民の皆さんには、自覚症状の全くないうちから健康診断を受けていただき、その結果を健康づくりに役立ててほしいものです。見えない体の中の小さな変化が、20年・30年後の健康状態を左右するということを知っていただき、生活習慣を考える機会にしたいものです。
(広報かしわざき8月5日号掲載)
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